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エスプレッソが薄い・速く落ちるときは、挽き目とタンピングを直す

2026.09.10 公開

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この記事の前提

デロンギ デディカ EC685 で抽出する前提で書いています。書き手も同じ機種です。付属の加圧式フィルターと、別売りの非加圧のフィルターで、直し方が少し違います。

デディカのボタンを押すと、数秒で薄い液が落ちきります。クレマも薄く、味は水っぽく感じます。

速く落ちる原因は、粉が粗い、粉が少ない、押し固めが弱いのどれかです。挽き目を1段細かくする、粉の量をはかりでそろえる、タンピングを水平に一定の力でかける順に1つずつ変えます。付属の加圧式フィルターは挽き目の差が出にくいので、市販の粉でもそこそこ抽出できますが、細かく合わせるにはエスプレッソ用のミルが要ります。

症状先に動かす次に動かす
数秒で落ちきる挽き目を1段細かくする粉の量をはかりでそろえる
粉を増やしても薄いタンピングを水平に一定の力でかける非加圧フィルターに替える
非加圧でも安定しないエスプレッソ用のミルを使う挽き目を細かく調整する

速く落ちる原因は粗い・少ない・弱い

抽出が数秒で終わるときは、湯が粉の間をすぐに抜けています。原因は、挽き目が粗い、粉の量が少ない、タンピングの押し固めが弱い、のいずれかです。

粉が粗いと、粒のすきまが大きく、湯がそのまま流れ抜けます。粉が少ないと、粉の層が薄くなり、同じように湯が抜けやすくなります。押し固めが弱いと、粉の中に湯の通り道ができて、そこだけ湯が速く抜けます。

3つの原因は、それぞれ別の場所で直します。挽き目はミルで、粉の量ははかりで、タンピングは押し方で確かめます。1つずつ動かすと、どれで抽出時間が変わったかを比べやすくなります。

エスプレッソの目安は、ダブルで粉14〜18g、抽出25〜30秒です(目安。機種と好みで前後します)。基本の抽出手順は「自宅エスプレッソ入門|デロンギ デディカで淹れる本格ラテの作り方」にまとめています。

まず挽き目を1段細かくする

速く落ちるときは、挽き目を1段細かくします。粒が細かくなると、粉の間のすきまが小さくなり、湯がゆっくり抜けるようになります。

市販の粉は挽き目を変えられないため、この調整は豆で買ってミルで挽く場合の話です。書き手が使っているタイムモア C2は、極細挽きの段階が粗く、エスプレッソ向けの細かい調整は苦手です。

  1. 今の挽き目をメモします。
  2. 目盛りを1段だけ細かい方向に動かします。
  3. 同じ粉量、同じタンピングで抽出し、落ちる時間を比べます。

豆で買う場合は、エスプレッソ用の電動ミルがあると、挽き目を細かく固定して毎回そろえられます。目盛りを固定できる機種なら、粉を挽くたびに挽き目がそろいます。

エスプレッソ用の電動ミル極細挽きを細かく調整できる電動ミルです。
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粉の量をはかりでそろえる

挽き目を細かくしても速いときは、粉の量をはかりで量ります。ダブルで14〜18gを目安に、いつも同じ重さにそろえます。

デディカのフィルターは51mmです。フィルターの縁まで粉を入れすぎると、タンピングで押し固めにくくなるので、目安の量からそろえます。

粉の量を増やすと抽出はゆっくりになりますが、増やしすぎるとフィルターから粉があふれ、タンピングがうまくできなくなります。少しずつ増やして、ちょうどよい量を探します。

粉を量るときも、はかりを使います。目分量で「多め」に入れているつもりでも、実際の重さは日によってばらつきます。抽出時間が毎回そろわないときは、まず粉の重さから確かめます。

タンピングを水平に、一定の力で

粉の量をそろえても速いときは、タンピングを見直します。押す力が弱いと、粉の中に湯の通り道ができて、そこだけ湯が速く抜けます。

水平に押すコツ

フィルターを平らな台の上に置き、タンパーを真上からまっすぐ押し込みます。斜めに押すと、粉の片側だけが強く固まり、湯の抜け方が偏ります。

付属のタンパーは軽く、力を均等にかけにくいです。重さのあるタンパーに替えると、同じ力で押しても粉の表面がそろいやすくなります。押し込んだあとに軽く数回たたいてから、もう一度まっすぐ押し直す方法もあります。

タンパー 51mmデディカ用。粉を平らに押し固める道具です。
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加圧式と非加圧式のフィルターで違うこと

デディカには、加圧式(二重底)のフィルターが付属しています。加圧式は内部の穴で圧力を作るため、挽き目や粉の量が多少ずれていても、そこそこの抽出になります。

別売りの非加圧(一重)のフィルターに替えると、挽き目の影響がそのまま抽出に出ます。挽き目が粗いままだと、非加圧では加圧式よりはっきり速く落ちます。非加圧に替えるタイミングは、挽き目を細かく調整できるミルをそろえたあとが向いています。

抽出のむらを目で確かめたいときは、底の無いボトムレスのポルタフィルターに替えると、粉の広がり方がそのまま見えます。デディカのアクセサリー選びは「デディカを買ったら、次はミルとピッチャーとタンパーをそろえる」にまとめています。

ボトムレスポルタフィルター 51mmデディカ用。抽出のむらが下から見えます。
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ミルが無いと直せないところ

挽き目を細かくする調整は、豆で買ってミルで挽くところから始まります。市販の粉のままだと、粉の量とタンピングだけを動かして直します。

粉の量とタンピングだけを直しても速く落ちるときは、粉が粗すぎることが原因です。エスプレッソ用のミルを買うまでは、非加圧より加圧式のフィルターの方が、粗い粉でも安定しやすくなります。挽き目を細かくする調整は、ミルをそろえてから最後に試します。

本体そのもののレビューは「デロンギ デディカ EC685レビュー|自宅ラテ入門に向く人・後悔しない選び方」にまとめています。ラテとして飲むところまでの作り方は「家のアイスラテは、エスプレッソ2ショットを牛乳150mlに注ぐ」に書いています。

よくある質問

市販の粉ではだめですか

市販の粉でも、加圧式のフィルターならそこそこ抽出できます。挽き目を細かく調整したいときは、豆で買ってミルで挽きます。

粉の量は何グラムがよいですか

ダブルで14〜18gが目安です(機種と好みで前後します)。はかりで量って、いつも同じ重さにそろえます。

逆に落ちない・遅すぎるときはどうしますか

粉が細かすぎる、粉が多すぎる、タンピングが強すぎるのどれかが原因です。挽き目を1段粗くする、粉を減らす、タンピングの力を弱める、の順に戻します。

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書いている人

自宅の台所で焙煎から淹れるところまでやっています。うまくいった手順だけでなく、外した回数も書きます。器具は自分で買って、しばらく使ってから記事にします。

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