この記事の前提
デロンギ デディカ EC685 で抽出する前提で書いています。書き手も同じ機種です。付属の加圧式フィルターと、別売りの非加圧のフィルターで、直し方が少し違います。
デディカのボタンを押すと、数秒で薄い液が落ちきります。クレマも薄く、味は水っぽく感じます。
速く落ちる原因は、粉が粗い、粉が少ない、押し固めが弱いのどれかです。挽き目を1段細かくする、粉の量をはかりでそろえる、タンピングを水平に一定の力でかける順に1つずつ変えます。付属の加圧式フィルターは挽き目の差が出にくいので、市販の粉でもそこそこ抽出できますが、細かく合わせるにはエスプレッソ用のミルが要ります。
| 症状 | 先に動かす | 次に動かす |
|---|---|---|
| 数秒で落ちきる | 挽き目を1段細かくする | 粉の量をはかりでそろえる |
| 粉を増やしても薄い | タンピングを水平に一定の力でかける | 非加圧フィルターに替える |
| 非加圧でも安定しない | エスプレッソ用のミルを使う | 挽き目を細かく調整する |
速く落ちる原因は粗い・少ない・弱い
抽出が数秒で終わるときは、湯が粉の間をすぐに抜けています。原因は、挽き目が粗い、粉の量が少ない、タンピングの押し固めが弱い、のいずれかです。
粉が粗いと、粒のすきまが大きく、湯がそのまま流れ抜けます。粉が少ないと、粉の層が薄くなり、同じように湯が抜けやすくなります。押し固めが弱いと、粉の中に湯の通り道ができて、そこだけ湯が速く抜けます。
3つの原因は、それぞれ別の場所で直します。挽き目はミルで、粉の量ははかりで、タンピングは押し方で確かめます。1つずつ動かすと、どれで抽出時間が変わったかを比べやすくなります。
エスプレッソの目安は、ダブルで粉14〜18g、抽出25〜30秒です(目安。機種と好みで前後します)。基本の抽出手順は「自宅エスプレッソ入門|デロンギ デディカで淹れる本格ラテの作り方」にまとめています。
まず挽き目を1段細かくする
速く落ちるときは、挽き目を1段細かくします。粒が細かくなると、粉の間のすきまが小さくなり、湯がゆっくり抜けるようになります。
市販の粉は挽き目を変えられないため、この調整は豆で買ってミルで挽く場合の話です。書き手が使っているタイムモア C2は、極細挽きの段階が粗く、エスプレッソ向けの細かい調整は苦手です。
- 今の挽き目をメモします。
- 目盛りを1段だけ細かい方向に動かします。
- 同じ粉量、同じタンピングで抽出し、落ちる時間を比べます。
豆で買う場合は、エスプレッソ用の電動ミルがあると、挽き目を細かく固定して毎回そろえられます。目盛りを固定できる機種なら、粉を挽くたびに挽き目がそろいます。
粉の量をはかりでそろえる
挽き目を細かくしても速いときは、粉の量をはかりで量ります。ダブルで14〜18gを目安に、いつも同じ重さにそろえます。
デディカのフィルターは51mmです。フィルターの縁まで粉を入れすぎると、タンピングで押し固めにくくなるので、目安の量からそろえます。
粉の量を増やすと抽出はゆっくりになりますが、増やしすぎるとフィルターから粉があふれ、タンピングがうまくできなくなります。少しずつ増やして、ちょうどよい量を探します。
粉を量るときも、はかりを使います。目分量で「多め」に入れているつもりでも、実際の重さは日によってばらつきます。抽出時間が毎回そろわないときは、まず粉の重さから確かめます。
タンピングを水平に、一定の力で
粉の量をそろえても速いときは、タンピングを見直します。押す力が弱いと、粉の中に湯の通り道ができて、そこだけ湯が速く抜けます。
水平に押すコツ
フィルターを平らな台の上に置き、タンパーを真上からまっすぐ押し込みます。斜めに押すと、粉の片側だけが強く固まり、湯の抜け方が偏ります。
付属のタンパーは軽く、力を均等にかけにくいです。重さのあるタンパーに替えると、同じ力で押しても粉の表面がそろいやすくなります。押し込んだあとに軽く数回たたいてから、もう一度まっすぐ押し直す方法もあります。
加圧式と非加圧式のフィルターで違うこと
デディカには、加圧式(二重底)のフィルターが付属しています。加圧式は内部の穴で圧力を作るため、挽き目や粉の量が多少ずれていても、そこそこの抽出になります。
別売りの非加圧(一重)のフィルターに替えると、挽き目の影響がそのまま抽出に出ます。挽き目が粗いままだと、非加圧では加圧式よりはっきり速く落ちます。非加圧に替えるタイミングは、挽き目を細かく調整できるミルをそろえたあとが向いています。
抽出のむらを目で確かめたいときは、底の無いボトムレスのポルタフィルターに替えると、粉の広がり方がそのまま見えます。デディカのアクセサリー選びは「デディカを買ったら、次はミルとピッチャーとタンパーをそろえる」にまとめています。
ミルが無いと直せないところ
挽き目を細かくする調整は、豆で買ってミルで挽くところから始まります。市販の粉のままだと、粉の量とタンピングだけを動かして直します。
粉の量とタンピングだけを直しても速く落ちるときは、粉が粗すぎることが原因です。エスプレッソ用のミルを買うまでは、非加圧より加圧式のフィルターの方が、粗い粉でも安定しやすくなります。挽き目を細かくする調整は、ミルをそろえてから最後に試します。
本体そのもののレビューは「デロンギ デディカ EC685レビュー|自宅ラテ入門に向く人・後悔しない選び方」にまとめています。ラテとして飲むところまでの作り方は「家のアイスラテは、エスプレッソ2ショットを牛乳150mlに注ぐ」に書いています。
よくある質問
市販の粉ではだめですか
市販の粉でも、加圧式のフィルターならそこそこ抽出できます。挽き目を細かく調整したいときは、豆で買ってミルで挽きます。
粉の量は何グラムがよいですか
ダブルで14〜18gが目安です(機種と好みで前後します)。はかりで量って、いつも同じ重さにそろえます。
逆に落ちない・遅すぎるときはどうしますか
粉が細かすぎる、粉が多すぎる、タンピングが強すぎるのどれかが原因です。挽き目を1段粗くする、粉を減らす、タンピングの力を弱める、の順に戻します。
