デロンギ デディカ EC685 レビュー|2万円台で始める本格エスプレッソ

デロンギ デディカ EC685 レビュー

デロンギ デディカ EC685とは

「自宅でエスプレッソを始めたい。でも何を買えばいいかわからない」──そんな人が最初にたどり着くマシンが、デロンギのデディカ EC685ではないでしょうか。

実売価格2万円台後半、幅15cmのスリムボディ、起動わずか30秒。家庭用エスプレッソマシンの入門機として圧倒的な人気を誇るこのマシンを、筆者が半年間使い倒した上での正直なレビューをお届けします。良い点もイマイチな点も包み隠さずお伝えしますので、購入を検討中の方はぜひ参考にしてください。

30秒

起動時間

2万円台

実売価格

15cm

本体幅

基本スペック

📋 デロンギ デディカ EC685 スペック

価格約27,000〜32,000円
サイズ幅15cm × 奥行33cm × 高さ30.5cm
重量約4.2kg
タンク容量1.1L
ポンプ圧15気圧
カラーメタルシルバー、ブラック、レッド
付属品タンパー、1杯用/2杯用フィルター(加圧式)、カフェポッド用フィルター

見た目はステンレスの質感がかなり高級感があり、キッチンに置いても様になります。幅15cmという驚異的なスリムさは、日本の狭いキッチンカウンターにぴったりです。

エスプレッソマシンの道具

良い点 / 気になる点

✅ 良い点

  • 圧倒的にコンパクト:幅15cmでどこにでも置ける
  • 起動が速い:約30〜40秒で抽出可能
  • スチームワンド付き:この価格帯では貴重。ラテアートも可能
  • 2万円台の価格:エスプレッソ入門に最適なエントリーポイント

⚠️ 気になる点

  • 付属タンパーが使いにくい:プラスチック製で精度不足→別途51mmタンパー推奨
  • 加圧フィルターの味:非加圧バスケットへの交換で劇的改善
  • スチームのパワー:1杯分(200ml)が限界。連続2杯は待ちが発生

良い点の詳細

1. 圧倒的にコンパクト

幅15cmは本当に助かります。トースターの横、電気ケトルの隣など、ちょっとしたスペースに収まります。筆者はキッチンカウンターの端に置いていますが、まったく邪魔になりません。一人暮らしのワンルームでも問題なく設置できるサイズ感です。

2. 起動が速い(約30〜40秒)

電源を入れてから抽出可能になるまで、わずか30〜40秒。朝の忙しい時間帯でもストレスを感じません。ボイラー式の大型マシンだと温まるまで数分かかることもあるので、この起動速度は大きなアドバンテージです。

3. スチームワンド付き

この価格帯でスチームワンドが付いているのは非常にありがたいポイントです。もちろん業務用マシンのパワーには及びませんが、練習すればカフェラテ用のマイクロフォームを十分に作れます。筆者も最初は苦戦しましたが、2週間ほどで安定してフォームを作れるようになりました。ラテアートにも挑戦できます。

4. 2万円台という価格

エスプレッソマシンは上を見ればキリがなく、本格的なものは10万円以上します。その中で2万円台後半という価格は、「とりあえずエスプレッソを始めてみたい」という人にとって最適なエントリーポイントです。もし自分に合わなくても、大きな出費にはなりません。

気になる点の詳細

1. 付属タンパーが使いにくい

これはデディカユーザーほぼ全員が感じる不満点です。付属のタンパーは本体底面に付いているプラスチック製の簡易的なもので、サイズも小さくフィルターの端までしっかり圧をかけられません。タンピングはエスプレッソの味を左右する重要な工程なので、ここが弱いのは致命的です。

解決策は簡単で、51mmのステンレス製タンパーを別途購入すればOKです。Amazonで2,000〜3,000円程度で手に入ります。

2. 加圧フィルターの味がイマイチ

デディカに標準で付属するフィルターバスケットは「加圧式」です。これは挽き目やタンピングが多少ズレていてもそれなりのクレマが出るように設計されたものですが、裏を返せば「ごまかし」が効いている状態。味は正直なところ、インスタントコーヒーに毛が生えた程度です。

本格的なエスプレッソの味を求めるなら、非加圧フィルターバスケットへの交換を強くおすすめします。非加圧にすることで、豆の個性がダイレクトに出るようになり、味のレベルが劇的に変わります。ただし、挽き目やタンピングがシビアになるので、グラインダーの精度も求められるようになります。

3. スチームのパワーはそこそこ

業務用マシンと比べると、スチームのパワーは明らかに弱いです。大量のミルクを一気にスチームすることは難しく、1杯分(200ml程度)が現実的な限界。2杯連続で作りたい場合は、途中でスチームの回復を待つ必要があります。

一緒に買うべきもの|デディカの実力を引き出す3点

🔩

51mm ステンレスタンパー

約2,000〜3,000円

均一なタンピングで抽出が安定。付属タンパーからの最優先アップグレード。

非加圧フィルターバスケット

約1,500〜2,500円

味が劇的に変わる最重要アップグレード。まるで別のマシンに。

🔍

ボトムレスポルタフィルター

約3,000〜5,000円

抽出の状態を底面から確認。上達が早くなるフィードバックツール。

半年使った正直な感想

半年間、ほぼ毎日デディカでエスプレッソを淹れてきました。最初の1ヶ月は加圧フィルターのままで「こんなものか」と思っていましたが、非加圧バスケットとちゃんとしたタンパーに交換してからは世界が変わりました。

今では朝のラテが毎日の楽しみです。豆を変えるたびに味が変わるのを感じられるようになり、コーヒーへの関心がどんどん深まっています。スチームも最初は全然うまくできませんでしたが、毎日練習していたら2週間ほどでコツを掴みました。今ではシンプルなラテアートも描けます。

ただし、使い込むほどに「もっと良いマシンが欲しい」という欲も出てきます。スチームのパワー、温度の安定性、抽出の細かい調整──上位機種との差を感じる場面は確かにあります。でも、それは「エスプレッソの世界に足を踏み入れた証拠」でもあります。2万円台でこの体験ができるのは、やはり素晴らしいことだと思います。

どんな人におすすめ?

✅ おすすめな人

  • エスプレッソ初心者
  • コンパクトなマシンが欲しい人
  • まずは低予算で始めたい人
  • ラテやカプチーノを自宅で作りたい人

⚠️ おすすめしない人

  • 毎日何杯も淹れるヘビーユーザー
  • 最初から妥協したくない人(→ランシリオ・シルビア等)
  • 全自動で手軽に飲みたい人(→マグニフィカ等)

まとめ|入門機としてこれ以上のコスパはない

デロンギ デディカ EC685は、完璧なマシンではありません。付属品のクオリティには不満がありますし、パワーの限界を感じる場面もあります。

しかし、2万円台でエスプレッソ抽出とスチームミルクの両方を体験でき、非加圧フィルターに交換すれば本格的な味も楽しめる。「自宅エスプレッソの世界への入り口」として、これ以上コスパの良いマシンはないと断言できます。

まずはデディカで始めて、エスプレッソの楽しさを知ってください。そこから先は、きっと自分で次のステップが見えてくるはずです。


もっと読む

自宅カフェラテへの全行程をまとめたロードマップ記事はこちら