
先に結論
- 紙は、ドリッパーの形と号数に合うものを買う。円すい形用と台形用は替えがきかない
- 円すい形は横の継ぎ目を1か所、台形は底と横の2か所を互い違いに折ってから入れる
- 紙のにおいが気になる日は、粉を入れる前に湯通しをして、そのお湯を捨てる
この記事の前提
ハンドドリップで、粉15g・湯250ml・湯温90〜93度・2分30秒の基本レシピから淹れている前提で書いています。
目次(8)
ハンドドリップを始めると、ペーパーフィルターがドリッパーから浮いたり、淹れたコーヒーに紙のにおいを感じたりします。紙をそのまま入れてよいのか、お湯をかけてから使うのかで迷います。
ペーパーフィルターは、ドリッパーの形と号数に合うものを買い、継ぎ目を折ってから入れます。円すい形は横の継ぎ目を1か所、台形は底と横の2か所を互い違いに折ると、ドリッパーの壁に沿います。紙のにおいが気になるときは、粉を入れる前に湯通しをして、そのお湯を捨てます。
| ドリッパーの形 | 使う紙 | 折る所 | 号数の例 |
|---|---|---|---|
| 円すい形 | 円すい形用 | 横の継ぎ目1か所 | HARIO V60の01・02・03 |
| 台形 | 台形用 | 底と横の2か所を互い違いに | カリタの101・102・103 |
紙はドリッパーの形と号数に合わせる
ペーパーフィルターには、円すい形用と台形用があります。横から見ると、円すい形は先のとがった形、台形は底の平らな形をしています。
形の違うフィルターを入れると、ドリッパーとのあいだに隙間ができやすくなります。UCCコーヒーアカデミーは、隙間があると成分が均一に出ず、味が安定しないと説明しています。カリタも、扇型(台形)の紙は形の違うドリッパーに使えないと案内しています。
同じ形の紙にも、大きさごとに号数が付いています。HARIO V60用は01が1〜2杯用、02が1〜4杯用、03が1〜6杯用です。カリタのドリッパーは101が1〜2人用、102が2〜4人用、103が4〜7人用で、紙も101ロシ、102ロシのように同じ番号で売っています。
番号の書き方はメーカーごとに決まっている
メリタの台形の紙は、1×2や1×4のように書きます。ドリッパーの品番の数字と、紙の号数をそろえて買います。
ドリッパーをまだ決めていないときは、「V60は味を変えたい人に、カリタウェーブは味を安定させたい人に向く」に形の違いを書いています。道具をこれからそろえる人は、「1万円で自宅コーヒーの道具をそろえる。買う順番と、後回しでよいもの」で買う順番を確かめられます。
円すい形は、横の継ぎ目を1か所折る
円すい形のフィルターには、横に1本、紙を押し固めた継ぎ目があります。メーカーは圧着部分やチャックと呼びます。HARIOはV60の淹れ方で、この継ぎ目を折ってから、ドリッパーにぴったり入れる手順にしています。
- 継ぎ目に沿って、片側へ折ります。
- 口を開いて、円すいの形に広げます。
- ドリッパーに入れ、内側の壁に沿うように軽く押さえます。
UCCは、接着面をしっかり折るとフィルターが開き、ドリッパーの壁に密着しやすくなると書いています。折り目は指でなぞって、はっきり付けます。
V60の02は1〜4杯用なので、1杯だけ淹れる日も同じ02の紙を使います。
台形は、底と横を互い違いに折る
台形のフィルターには、底と横の2か所に継ぎ目があります。2か所は向きを変えて、互い違いに折ります。UCCとキーコーヒーは、どちらもこの折り方を案内しています。
- 底の継ぎ目を、手前側へ折ります。
- 横の継ぎ目を、底とは反対の向こう側へ折ります。
- 口を開き、底の折り目をドリッパーの底に合わせて入れます。
折る順番は、キーコーヒーが底を先に、CAFEC(三洋産業)が横を先にする手順を出しています。どちらの順でも、2か所は互い違いにします。
底と横を同じ向きに折ると目詰まりすることがあると、CAFECは説明しています。キーコーヒーも、継ぎ目は圧力で貼り合わせているので、案内どおりに折るよう書いています。
白い紙は漂白したもの、茶色い紙は無漂白
ペーパーフィルターには、白いものと茶色いものがあります。白は漂白した紙、茶色は漂白していない紙です。メリタは、白い「ナチュラルホワイト」を塩素を使わない酸素漂白、茶色い「ナチュラルブラウン」を100%無漂白と表示しています。
UCCは、無漂白のフィルターでは紙独特のにおいや色がコーヒーに移ることがあり、漂白したフィルターは紙のにおいが少ないと説明しています。
| 比べる所 | 白い紙 | 茶色い紙 |
|---|---|---|
| 作り方 | 漂白してある | 漂白していない |
| 紙のにおい | 少ない | コーヒーに移ることがある |
| 湯通し | においのためなら省ける | においが気になるならする |
最初の1箱を白にすると、紙のにおいとコーヒーの味を分けて確かめやすくなります。茶色を使っていて紙のにおいが気になるときは、次の章の湯通しをします。
においが気になる日は、湯通しをしてから粉を入れる
湯通しは、粉を入れる前にペーパーへお湯をかける作業です。HARIOはV60の淹れ方で、紙全体にお湯を注いで器具を温め、紙のにおいを取る手順を入れています。サーバーに落ちた分は捨てます。
- 継ぎ目を折った紙をドリッパーに入れ、サーバーにのせます。
- 紙全体にお湯をかけます。
- サーバーにたまったお湯を捨てます。
- ドリッパーに粉を入れて、いつものレシピで淹れます。
CAFECは、湯通しの目的を、紙のにおいを落とすことと、ドリッパーやサーバーを温めることだと説明しています。紙くささの少ないフィルターなら、においを落とすための湯通しは省けます。器具を温めたい日は、白いフィルターでもお湯をかけます。
湯通しをしない日も、ドリッパーとサーバー、カップを先にお湯で温めます。UCCも、淹れる前に器具とカップを温める手順を入れています。
湯通しをしても渋さやえぐみが残るときは、挽き目や注ぎ方を見直します。直す順番は「コーヒーに雑味が出るときは、微粉と湯の当て方を直す」に、基本のレシピは「ハンドドリップ入門|1杯分の基本レシピと味を整える調整表」に書いています。
よくある質問
継ぎ目を折り忘れて淹れたときは、どうなりますか
フィルターがドリッパーの壁から浮いて、隙間ができやすくなります。隙間があると湯の通り方がそろわず、味が安定しにくくなります。次の1杯から、折ってから入れます。
ウェーブ型のドリッパーには、どの紙を使いますか
カリタのウェーブ型ドリッパーには、専用のウェーブフィルターを使います。ドリッパーと同じ155か185の番号の紙を買います。
使いかけのペーパーフィルターは、どうしまえばよいですか
袋や容器に入れて、口を閉じてしまいます。紙は湿気やにおいを吸いやすいので、UCCも密封して保管するよう案内しています。
参考にした公式情報
- HARIO:V60 シリーズ(淹れ方)(2026-10-30確認)
- HARIO:V60用ペーパーフィルター(2026-10-30確認)
- カリタ:よくあるご質問(2026-10-30確認)
- カリタ:コーヒーロシ(2026-10-30確認)
- メリタ:オリジナル 1×4 ナチュラルホワイト(2026-10-30確認)
- メリタ:オリジナル 1×4 ナチュラルブラウン(2026-10-30確認)
- キーコーヒー:ドリッパーの種類とペーパーの折り方(2026-10-30確認)
- UCC:ペーパードリップの淹れ方(2026-10-30確認)
- UCC:コーヒーフィルターの種類と違い(2026-10-30確認)
- CAFEC:ペーパーフィルターの使い方(2026-10-30確認)
- ウェザーニュース:コーヒー抽出時の3つのNG(UCCコーヒーアカデミーの話)(2026-10-30確認)
あわせて読む
- V60は味を変えたい人に、カリタウェーブは味を安定させたい人に向く
- コーヒーに雑味が出るときは、微粉と湯の当て方を直す
- コーヒーサーバーは、目盛りと注ぎ口で選ぶ
- 毎回味がぶれるときは、量る・湯温・時間の順にそろえる