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水出しコーヒーの作り方。粉50gと水600mlを冷蔵庫に8時間おく

2026.09.10 公開

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夏になると、熱いコーヒーを飲む気になれない日があります。市販のボトルコーヒーは味が平らで、豆の香りも薄く感じます。

水出しコーヒーは、粉と水を冷蔵庫に置くだけで、香りを残したまま冷たいコーヒーが作れます。粉50g(中挽きより少し粗め)に水600mlを注ぎ、冷蔵庫で8時間から12時間おくと、苦味の少ない一杯になります。低い温度で抽出すると、苦味やえぐみのもとになる成分が出にくくなります。

粉50g(中挽きより少し粗め)
水600ml
時間冷蔵庫で8〜12時間
保存粉を抜いて冷蔵、2〜3日で飲み切る

水出しは苦味が出にくい抽出

お湯を使う抽出は、温度が高いぶん、苦味やえぐみのもとになる成分も一緒に出てきます。水出しは冷たい水で時間をかけて抽出するので、そうした成分が出にくくなります。

同じ豆でも、ホットより苦味とえぐみが少なく、すっきりした味に仕上がります。夏に冷たいコーヒーを飲みたいときに向く方法です。詳しい湯温と挽き目の基本は「ハンドドリップ入門|1杯分の基本レシピと味を整える調整表」に書いています。

火を使わないので、夜に仕込んで朝に飲む使い方に向いています。同じボトルのまま冷蔵庫で保管できるので、洗い物も少なく済みます。まとめて仕込むと、翌日の分もそのまま使えます。

レシピ(粉50g・水600ml・8〜12時間)

粉と水の比率は1対12が目安です。600mlの水に対して粉50gという分量は、この比率から来ています。濃い目が好みなら、粉と水を1対10まで近づけます。

抽出時間が長いので、中挽きより少し粗い挽き目を使います。細かい挽き目のまま8時間以上置くと、雑味も一緒に出やすくなります。粉を10g増やすと、味の濃さがはっきり変わります。まずは基本の比率で作ってから、好みに合わせて粉の量を調整します。

時間を短くしたいときは、粉を60gまで増やして8時間で取り出し、濃く出た分は氷や水で薄めます。水の量を正確に量ると、失敗が減ります。スケールが無いときは、計量カップで水の量だけでもそろえておくと、味の再現がしやすくなります。

作り方の手順

粉と水、フィルターかお茶パックを入れられる容器を用意します。手順は次のとおりです。

  1. 粉50gをボトルに入れます。
  2. 常温の水600mlを注ぎ、軽くかき混ぜます。
  3. ふたをして、冷蔵庫で8時間から12時間置きます。
  4. フィルターかお茶パックを取り出し、粉を抜きます。

水がにごって見えても、時間がたつと粉が沈んで透明に近づきます。抽出中はボトルを動かさずに、そのまま置いておきます。粉を抜くタイミングが早いと薄く、遅いと苦味が強く出ます。8時間を過ぎたころから少しずつ味見をして、好みの濃さで止めます。

フィルターを忘れると粉が全体に散らばる

お茶パックやフィルターを使わずに粉を直接水に入れると、粉が全体に散らばって、あとから漉すのに手間がかかります。抽出の前に、粉を入れる袋を用意します。

HARIO フィルターインボトル粉と水を入れて冷蔵庫に置くだけの水出し用ボトルです。
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豆は深煎りか中深煎りが合う

水出しは苦味が出にくいので、浅煎りの豆だとコクを感じにくくなります。深煎りか中深煎りの豆を選ぶと、低い温度でもコクが残ります。焙煎度ごとの味の違いは「浅煎り・中煎り・深煎りは、酸味と苦味のどちらを飲みたいかで選ぶ」に書いています。

水出しは油分が少ない状態で抽出するので、後味はさっぱりします。厚みのある甘さがほしいときは、粉をやや多めにすると出やすくなります。

豆を替えるときは挽き目も見直す

深煎りの豆は割れやすく、同じ挽き目でも粒がそろいにくくなります。挽き目がばらつくと、濃さにもむらが出ます。豆を替えたら、挽き目の粗さも確認します。

深煎りのコーヒー豆 200g苦味とこくを飲み比べるための深煎りの豆です。
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味が薄い・濁るときの直し方

味が薄いときは、粉が足りないか、時間が短いかのどちらかです。粉を10g増やすか、取り出す時間を12時間まで延ばします。注ぐ前にボトルを軽く揺らすと、濃さがそろいます。

濁りが強いときは、粉が細かすぎる場合があります。中挽きより少し粗い挽き目に変えると、濁りが減ります。粉を抜くタイミングが早すぎると薄く、遅すぎると渋みが増えるので、8〜12時間の中で好みの時間を探します。

目分量では濃さがそろわない

目分量で粉と水を入れると、日によって濃さにばらつきが出ます。粉と水は毎回スケールで量ると、味が安定します。

保存は冷蔵で2〜3日

抽出が終わったら、粉を早めに抜きます。粉を入れたままにすると、雑味が出続けます。豆の保存そのものについては「コーヒー豆の保存方法|開封後に香りを落としにくい保管ルール」にまとめています。

飲みきる目安は冷蔵で2日から3日です。清潔な密閉容器に移すと、香りが長持ちします。作り置きするときは、飲む分だけ小さい容器に取り分けると、残りの鮮度が保てます。ボトルに作った日付を書くと、飲み切る期限がひと目で分かります。

氷を入れたグラスにそのまま注ぐと、水出しならではの濃さが楽しめます。牛乳で割れば、アイスカフェオレとしても飲めます。急に冷たいコーヒーがほしいときは、氷で急冷する「家で作るアイスコーヒーは、氷で急冷すると香りが残る」のほうが向いています。

よくある質問

粉は何挽きがいいですか

中挽きより少し粗い挽き目が目安です。粗すぎると水通りが良くなりすぎて味が薄くなり、細かすぎると濁りが強く出ます。ハンドドリップ用の挽き目から一段階粗くする程度で十分です。ミルに挽き目の目盛りがあれば、普段より1目盛りか2目盛り粗くします。

常温で抽出してもいいですか

常温でも抽出できますが、半日以上かかる方法なので、冷蔵庫に置く方法をおすすめします。日の当たらない場所であっても、常温だと風味が落ちやすくなります。取り出したら早めに飲み切ります。

水道水と浄水どちらがいいですか

浄水のほうがくせのない味に仕上がります。水道水でも作れますが、においが気になるときは浄水器を通した水を使います。長時間の抽出なので、味への影響がホットより出やすくなります。

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書いている人

自宅の台所で焙煎から淹れるところまでやっています。うまくいった手順だけでなく、外した回数も書きます。器具は自分で買って、しばらく使ってから記事にします。

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